2017年11月11日(土)14:00~ 野多目公民館2F講堂で「男女共同参画協議会講演会」が会催されました。
お題:
変わってしまった女と、
変わりたくない男
講師:三浦清一郎氏
生涯学習・社会システム研究社、月刊生涯学習通信「風の便り」発行人/編集長
(元文部科学省、福岡教育大学助教授(社会教育))
本日の三浦先生の講演会は非常に印象的でしたので校区の皆様にもご報告したいと思います。三浦先生は70歳を超えるご高齢にもかかわらず、すっきりと大きなよく通るお声でお話をぐいぐい進めていただきました。一応マイクを準備していましたが、先生はマイクを口元ではなくおなかの上の位置に置かれて話をされていましたが、声量は十分でした!当日は約45名の各町内会メンバーが受講されました。
男女協 藤田会長挨拶 |
先生のお話に引き込まれました。 |
【1】難しいお題
「変わってしまった女と、変わりたくない男」一体なんの話をされるのだろう?誰も想像できませんでした。
【2】講演の概要
先生のお話のテンポが速く、メモを取ることを忘れていましたのでうろ覚えですが、講演の概略をレポートしてみます。
①日本のジェンダーギャップ指数順位は111位/144か国中
政府の「女性が輝く社会」という政治スローガンにもかかわらず、女性の社会進出は先進国からは程遠いのが日本の現状。首長や会社社長・役員に女性が少ない。非常に遅れています。
②女性が抑圧されるようになったのは「筋肉文化」だったからです
古い道具が未発達だったころは狩猟・漁業・採集・耕作・戦 すべて男の筋肉が主役でした。男が主導権を取り、女性がアシストに回ることはごく自然な流れだったのです。
③女性が変わってきたのは「機械化」「自動化」で労働に異差がなくなったから
1人の女子高校生が機械を持って草刈りをした方が、じーさんが10人集まって草刈りするより仕事が進む。文明の発達で男だけにできて女にできないことは、ほぼなくなりました。
④文化が変わるのには時間がかかる
文明が進化して便利な道具ができ環境が変わってきているのに、文化・考え方がそれについて行っていない。労働の男女差が無くなってきているのに、居心地の良い場所に座ったままの男が変わろうとしないのは、文明→文化の変化には時差があるからです。
このことが現在の日本の111位の原因です。
ここからは高齢化についても合わせてのお話に替わります。
⑤熟年女性の心身症を「夫原病:夫が原因の病気」と言い始めました
熟年女性が心療内科にかかるようになるきっかけに、夫の定年がトリガーになっているケースが増えてきている。今まで会社だったのが三度三度の食事を準備しなければならなくなる。夫がうまく地域デビュー出来て外に出られるようになればいいのですが、定年後の地域デビューがうまくいかないケースが多く見られる。
⑥平均寿命と健康寿命
男 平均寿命 80歳 健康寿命 71歳
女 平均寿命 87歳 健康寿命 74歳
男は平均9年、女が平均13年寝たきりの状態です。生き残るのは女性です。
⑦健康寿命の天敵は「隠居文化」「親孝行文化」です。
隠居→社会からの隔離→認知症など。親孝行→親に何もさせない→親の健康を損なう。このようなケースがよくあります。隠居ではなく負荷をかけて体と頭を使わせることが、健康寿命を延ばすことになるのです。
⑧「廃用症候群」に注意!
元気だから活動するのではなく、活動を続けるから元気になるのです。
年を取ったから使えなくなっていくのではなく、使っていないから使えなくなっていくのです。
三浦先生のお声を聴くだけで元気が出そうでしたが、お話を聞くともっと元気になりました!校区のシニアの皆様!是非校区行事、公民館イベントにお顔を出してみてください。活動を始めて続けていくことが元気になる秘訣です!
男女共同参画協議会
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