馬場 周一郎さん |
今回はコーディネーターとして馬場 周一郎さんをお迎えし、話し合いの各チームにスポットで入っていただき、最後に今日の内容をまとめていただきました。
・高齢者の運転免許返納について
家族が免許返納を勧めても、本人は大丈夫と言って更新してしまった。
・野多目では青パト運転を75歳以下としている。
・要支援者名簿提出の際に本人とその家族の考え方に相違があり、支援を断られる場合がある。
・見守りの人手不足、個人のプライバシーにどこまで入るかの判断が難しい。
・空き家の連絡先がわからない。
・孤独死(孤立死)が発生している。
(SOSを求めながらどこにアクセスできるのかがわからない。)
・ヤングケアラーが校区にもいるはずだがつかめていない。
・包括支援センターの支援活動が良くなってきている。
・コロナ禍で地域福祉の要となっているのは町内会長と民生委員。
【2】子どもに関する問題
・子ども会への入会が減っている。
共働きが多く、子ども会活動が困難
子どもは入りたいと思っても大人が行事参加や役員になることに抵抗あり
・子ども会会費が課題となる場合もある。町内会によってはリサイクル活動などの収入をベースに子ども会費なしで基本全員参加を目指しているところもある
・子ども会と町内会の交流が必要←合わせてシニア会との交流も必要。
・家庭の教育方針に口出ししにくい
・不登校が増えている
タブレット端末で自宅でも授業を受けることができる。
・貧困の家族がいて子どもが食事をとることができず、子ども食堂へ行っている。
<馬場先生講評>
●本日色々なリアルな地域の課題が出ているが、これは日本社会が直面している課題とも言える。一言でいえば少子高齢化の影響が出ている。
●65歳以上の高齢化率29% 来年は30%を超える。本当の問題となるのは75歳以上の後期高齢者が増えていることである。(高齢者の高齢化が進んでいる。)
●孤独死については孤独を楽しんでいる方もおられるが、政治的・地域的にそれにかかわっていかなければならない人もいる。
●高齢化について地域包括支援センターは単に介護などの認定を受ける機関ではなく、介護の領域だけにとどまるのではなく、生活トータルを支援する役目になってきている。
●それに対して出生数は80万人を切っている、団塊の世代時代の240万人の1/3になっている。
●それらに対してどのように対処していくかの対応で「人権」というものが壁になってくる。課題ひとつひとつの実例が今の日本社会の断面だと思う。
●昭和40年代は3世代家族(6人)、それからファミレス世代(核家族4人)となり、今はお一人様の時代となっている。こんな時代の変化で介護の世界の悲劇は起こりうる。
●昭和、平成、令和と変わってきているが、令和は新しい地域社会を作っていかなければならない。過去の向こう3軒両隣を復活させるのは無理。それに替わるもの主役は地域なのか学校なのか、新しいNPO法人なのか公民館なのはわからないが、これらが家庭の代わりになっていくのかなと思う。
●コロナで「3密」「ディスタンス」を余儀なくされたが、人間のありようとしては間違えていると思う。人間は密の中で生き、ディスタンスが無い中で成長してきた。コロナが人間の有り様を遠ざけている。
●このような中でも公民館で今日のような話ができることに地域社会の力を感じる。
非常に考えさせられるような内容でした。
人権尊重推進協議会
0 件のコメント:
コメントを投稿
★コメント機能を「試験運用」します。
ブログ記事を閲覧されてコメントございましたら投稿願います。
注1)コメントに書かれた内容につきましては、ご意見として承ります。個々のご要望には
お答えできませんので、ご了承ください。
注2)公開に際してふさわしくないと判断されるコメントに対しては、削除されることも
ありますのでご了承ください。